この度、教育AI活用協会が監修する実践型プログラム「白浜AIブートキャンプ」が、今年12月に和歌山県白浜町で開催されます。探究・PBLにAIをどう組み込むかを考える教員や教育担当者にとって、事前学習から現地実装までをつなぐ設計が参考になる内容です。
AI学習を地域課題の解決に接続
和歌山県白浜町で、学生と社会人を対象にした実践型プログラム「白浜AIブートキャンプ」が2026年12月4日から6日まで開催されます。主催は青楓館高等学院(兵庫県明石市・芦屋市)、カリキュラム監修は一般社団法人教育AI活用協会(東京都港区)。会場は、阪急阪神不動産が運営するリゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR」。AIの基礎学習にとどまらず、地域課題の発見から解決策の検討、プロトタイプ作成、最終プレゼンまでを3日間で行う構成が特徴です。
生成AIの活用が広がる一方で、単なるツール理解だけではなく、実社会の課題に向き合いながら使う経験の重要性が高まっています。今回のプログラムは、白浜町の現場を題材にし、参加者が地域の課題を自分ごととして捉え、AIを使って解決策を形にすることを目指しています。
教育AI活用協会はカリキュラム監修を担当し、AIの基礎理解からプロトタイプ作成までの学びを支援します。AIを「知る」段階から、「考える」「試す」「伝える」段階へ進める設計になっている点は、学校現場での探究学習やPBLにも通じる考え方です。
4週間の事前学習と現地3日間で構成
プログラムは、現地開催の前に4週間の事前学習を設定しています。Google Classroomや音声コンテンツを活用した自走学習を通じて、参加者は基礎知識を準備した上で本番に臨みます。短期集中型のイベントでありながら、事前学習を組み込むことで、現地ではより深い対話や制作に時間を使える構成です。
現地では、1日目にチームビルディング、2日目にフィールドワークと課題発見、AIインプット講座、プロトタイプ作成、専門家の助言を実施。3日目には企業・自治体関係者らに向けた最終プレゼンテーションを行います。単発のワークショップでは終わらず、地域の関係者に提案を届けるところまで設計されている点が実践的です。
学校・地域・企業の連携モデルとしても注目
実施背景には、人口減少をはじめとする地域課題に対し、若者が地域社会と関わりながら解決策を考える機会の必要性があります。同時に、年齢や地域を問わずAIを活用した課題解決の学習機会を広げたいという狙いも示されています。
会場となる「ANCHOR」は、IT企業の誘致や地域内外の人材交流の拠点づくりに取り組んできた施設です。そこに、青楓館高等学院のAI活用や探究学習の知見、教育AI活用協会の監修を重ねることで、教育機関・企業・地域が連携する学びの場がつくられています。教育現場にとっては、AI教育を学校内で完結させず、地域資源と結びつける実践例として参考になります。
対象・参加条件の概要
対象は2コース制で、学生コースは小学5年生から高校生まで、大人コースは社会人などを想定。定員は30名です。参加費は学生が5,000円、大人または法人が15,000円で、いずれもプログラム内で提供される食事3回分を含みます。宿泊を伴わない通い型のため、遠方から参加する場合は各自で宿泊先の手配が必要です。
申込締切は2026年10月15日で、定員に達し次第終了の可能性があります。学校関係者にとっては、生徒の課外活動や探究プログラムの紹介先としてだけでなく、地域協働型のAI教育を設計する際のヒントにもなりそうです。
💡 先生へのポイント
- AI活用を授業内の操作学習で終わらせず、地域課題や社会課題と結びつけると学習目的が明確になります。
- 事前学習と集中実践を分ける設計は、限られた対面時間を有効活用する上で有効です。
- 最終発表の相手に自治体や企業を設定すると、生徒の当事者意識や表現の質が高まりやすくなります。
- 小中高の探究、総合的な学習、課外PBLの企画づくりにも応用しやすい事例です。
まとめ
今回の「白浜AIブートキャンプ」は、AIの基礎学習を地域課題の解決実践へ接続する3日間のプログラムです。事前学習、現地フィールドワーク、プロトタイプ制作、対外発表までを一体化した設計は、これからのAI教育や探究学習の具体像を考える上で示唆に富んでいます。
出典:(一社)教育AI活用協会が「白浜AIブートキャンプ」を監修。「AI×若者」で和歌山県白浜町の地域課題に挑む3日間 | 一般社団法人教育AI活用協会のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000161501.html




