今回、AI共育ラボの新たな取り組みとして「特別支援部」がスタートし、第1回イベントが今年9月14日にオンライン開催されます。特別支援教育とAI活用の接点を、学校現場の実践者の視点から学びたい教員・教育委員会・教育関係者に役立つ内容です。
特別支援教育×AIをテーマにした新コミュニティが始動
一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)が運営する「AI共育ラボ」で、新たに「特別支援部」がスタートします。第1回のテーマは「AIがニューロダイバーシティをサポートする未来へ」。学校関係者、教育委員会、教育に関わる人を主な対象に、実践者のリアルな経験も踏まえながら、一人ひとりの学びや生活にAIをどう生かせるかを考える会として企画されています。
開催日は2026年9月14日(月)20時からで、形式はオンライン(Zoom)です。放課後や業務後でも参加しやすい時間帯に設定されています。当日参加を検討している場合は早めの確認が必要です。
注目点は「支援の個別性」とAIの可能性
特別支援教育の現場では一人ひとりの得意・不得意、困りごとに合わせた支援が重要。そのうえで、AIがそこにどのような新しい可能性をもたらすのかを探る構成です。
単なる技術紹介ではなく、学校生活や進路、心理面まで含めて生徒を支えるためのAI活用に取り組んできた実践が背景に置かれている点が特徴です。実際に生徒とAIを使いながら、「やってみて、実際どうだったのか」を大切にしてきたと記されており、現場目線の知見が期待できます。
登壇者から見える現場性
ファシリテーターとして徳島大学大学院教職実践学専攻の岩井祐一先生、実践者として徳島県立国府支援学校の今井明人先生。特別支援教育とAIの接点を、研究と学校現場の双方から考えられる組み合わせといえます。
「実践者のリアルな経験から」「支援業務効率化」「生徒の可能性拡張」「AI活用・調査普及」といったキーワードも見られ、校務の省力化だけでなく、学習参加や自己表現、進路形成など、生徒の可能性を広げる視点が含まれていることがうかがえます。
教育現場にとっての意味
近年、生成AIの活用は一般学級だけでなく、個別最適な支援が求められる場面でも関心が高まっています。読み書きの補助、対話による見通し形成、気持ちの整理、教材の調整、教員の記録支援など、特別支援教育との相性が議論される機会は増えています。
一方で、配慮事項や安全な運用、本人理解に基づく活用設計は欠かせません。今回のように、特別支援教育を軸にAIの役割を丁寧に検討する場は、導入の是非を単純化せず、実践可能なラインを探るうえで重要です。教育委員会や管理職、校内研修担当者にとっても、現場の問いを共有するきっかけになりそうです。
💡 先生へのポイント
- 特別支援教育でAIを考える際は、まず「何を自動化するか」ではなく「どの困りごとを減らしたいか」を整理する。
- 生徒本人の特性理解、保護者との共有、校内ルールをセットで考えると導入が進めやすい。
- 校内研修の題材として、実践者の事例を参考に小さく試すテーマを設定すると具体化しやすい。
まとめ
AI共育ラボ特別支援部の第1回イベントは、特別支援教育におけるAI活用を実践ベースで考える貴重な機会です。ニューロダイバーシティ支援の観点から、学習・生活・進路を含む支援のあり方を見直したい教育関係者にとって、示唆の多いオンライン会になりそうです。




