この度、アタムアカデミーの保護者460人調査で、小中学生が使うAIツールはGeminiとChatGPTが中心であることがわかりました。学校・塾では、活用促進だけでなく「思考力を落とさない使い方」をどう設計するかが重要な示唆です。
オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミーは、小中学生の子どもがいる保護者460人を対象に、子どものAI利用についてインターネットによる任意回答の調査を行いました。回答ではGeminiが42.6%、ChatGPTが40.9%とされ、保護者の70.9%はAIが子どもの成長に良い影響を与えると思うと答えています。
調査の数字が示す範囲
発表元は保護者の回答を次のようにまとめています。
> 「AIは子どもの成長に良い影響があると思う親は70.9%」
>
> 出典:株式会社アタム「小中学生が使っているAIツールランキング」
> https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000038075.html
この数字は、調査に回答した保護者の認識です。子ども本人の回答や学力・発達の測定結果ではなく、AI利用が成長を引き起こしたことを示すものでもありません。また、発表ページにはインターネットによる任意回答とあり、460人の回答を保護者全体の代表値として扱うには慎重さが要ります。
利用例から見える家庭の支援課題
発表には、宿題の解き方を尋ねる、読書感想文の構成を相談する、調べものや創作に使うといった保護者の回答例が掲載されています。こうした例からは、同じAIでも、答えを代わりに作らせる場合と、考えを整理したり調べ方を補助したりする場合があることが分かります。利用の有無だけで評価せず、子どもが何を自分で考え、何をAIに頼んだかを見ることが大切です。
保護者調査では、AIが成長に悪い影響を与えると思う理由として、思考力低下などへの懸念も報告されています。ただし、この懸念も実際に能力が低下したという測定結果ではありません。家庭と学校で対話する際は、危険を断定するのではなく、学習課題でAIの助けが適切な場面と、本人が自分で取り組むべき場面を分けて考える材料にできます。
授業・家庭で共有できるルール
例えば、AIに説明やヒントを求めることは認めても、答えをそのまま提出しない、回答の根拠を教科書や信頼できる資料で確かめる、使った場合はどこを参考にしたか記録する、といったルールが考えられます。ルールは年齢や課題の目標に合わせて変え、保護者にも具体例を示すと、家庭と学校での認識を合わせやすくなります。
先生へのポイント
- 460人の任意回答を、子ども全体の利用率やAIの教育効果として扱わない。
- 子どもの利用実態と保護者の期待・懸念を分けて見る。
- 課題ごとに、ヒント利用・文章生成・答えの提出の許可範囲を決める。
- 根拠確認とAI利用の記録を、学習活動に含める。
まとめ
この調査は、回答した保護者の利用認識や期待・懸念を知る資料です。学校で活用する際は割合を一般化せず、子どもの実際の使い方を確認し、考える機会を保てる課題設計と家庭への説明に結び付けることが重要です。
出典:株式会社アタム「小中学生が使っているAIツールランキング」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000038075.html



