日本OECD共同研究と教育長・校長プラットフォーム関西本部が連携し、PISA 2025を起点に2040年の学びと学校を考える全3回シリーズの最終回を今年11月2日、オンラインで開催します。教員や管理職、教育委員会、学生・保護者にとって、結果の読み解きで終わらず次の一歩を具体化する対話の場になりそうです。
PISAの“読み解き”から“行動”へ進む最終回
日本OECD共同研究 実行委員会は、オンラインイベント「PISA 2025から2040へ ~結果の読み解き・深掘りから行動へ~ 全3回シリーズ最終回」を2026年11月2日(月)20:00〜22:00に開催します。会場はZoom、参加費は無料です。19:30からは任意参加の「スペシャル井戸端会」が設けられ、第1回・第2回のダイジェストを共有しながら、初参加者でも入りやすい導入が用意されています。
今回の企画は、日本OECD共同研究と教育長・校長プラットフォーム関西本部のコラボレーションとして実施されます。教育・学びの未来を現場から形づくるリーダーが集い、立場を越えて対話する場として位置づけられている点が特徴です。
シリーズの流れと第3回のテーマ
案内によると、第1回ではPISAの結果を各自の肌感覚で受け止め、第2回ではその背景にある「Why?」を深掘りしてきました。最終回となる第3回のテーマは「何ができるかを、誰かと一緒に」です。
当日はまず、参加者が2040年の学校や学びの未来像を自由に描きます。そのうえで、PISAを「いま私たちはどこにいるのか」を把握する手がかりとして用い、未来と現在地のギャップを見つめ直します。そこから、自分の立場で何ができるか、誰と一緒に何をしたいかを考える構成です。
深掘りする観点としては、①目標設定・自己調整「自分で決めるって、どういうこと?」、②情意面・批判的思考力「それって本当? 自分で考えている?」、③好奇心・挑戦「『やってみたい!』を大切にできている?」の3つが示されています。PISAを単なる学力比較ではなく、学びの質や学校文化を問い直す材料として扱おうとする意図がうかがえます。
当日の構成と登壇者
当日の予定は、19:30〜20:00がスペシャル井戸端会、20:00〜20:15がオープニング、20:15〜20:35が「2040年の未来を語ろう(立場をまたがる少人数の対話)」、20:35〜20:55が3つのテーマ紹介とパネルディスカッション、20:55〜21:25がテーマ別対話、21:25〜21:50が全体共有、21:50〜22:00がクロージングです。
案内画像には、司会、オープニングトーク、モデレーター、パネルディスカッション登壇者として、教育委員会関係者、校長、学生、研究者、企業人材育成に関わる実践者ら複数名が掲載されています。学校現場だけで閉じず、生徒・学生の視点も交えた対話設計になっていることが読み取れます。
参加対象は教育関係者・学生・保護者
対象者は、現場の教員、管理職、生徒・学生、保護者、研究者、教育委員会です。案内文では、それぞれの立場からPISA 2025の結果を読み解き、次の行動を共に考える場として開催すると説明されています。
一方で、企業、NPO、メディアの参加は原則として遠慮を求めています。背景として、PISAの結果を受けた次の一歩を、立場を越えて率直に語り合える安全な場にしたいこと、学校現場の課題や迷いを安心して話せる場を重視していること、そして日本OECD共同研究が官学の連携で進める公共的な学びの場であることが案内内で丁寧に記されています。FAQでも、勤務先や所属による参加可否の考え方が整理されていました。
教育関係者が注目したいポイント
このイベントの価値は、PISAを結果分析で終わらせず、学校改善や学びの再設計につなげようとしている点にあります。とくに2040年という時間軸を置くことで、目先の点数や順位ではなく、子どもたちにどんな力や環境が必要かを逆算して議論できる構成です。
また、文部科学省の若手有志が事務局の中心となる日本OECD共同研究と、現場の最前線で学びの未来を創るリーダーが集う教育長・校長プラットフォーム関西本部の連携は、政策と実践を往還する対話のモデルとしても注目できます。学校種や立場を越えた参加者同士が「自分ごと」として語る場は、校内研修や地域内連携のヒントにもなりそうです。
💡 先生へのポイント
- PISAを“成績の話”ではなく、学びの質や学校文化を見直す材料として捉える視点が得られます。
- 初参加者向けに19:30からの井戸端会があるため、シリーズ途中参加でも入りやすい設計です。
- 校内で参加後に共有するなら、「2040年に実現したい学び」と「今の学校とのギャップ」を職員で出し合うと実践につながります。
- 管理職や教育委員会にとっては、現場・学生・保護者の視点を同じ場で聞ける点が大きな学びになります。
まとめ
今回の全3回イベントの最終回は、結果の解釈にとどまらず、未来像から現在地を見直し、次の行動を考えるための対話型イベントです。教員、管理職、教育委員会、学生・保護者にとって、立場を超えて学びの未来を具体化する機会として注目したい催しといえるでしょう。




